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 2009年日语能力一级预测第一回读解部分

作者:未名天日语 来源:未名天日语 时间:2010-12-17  

問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1∙2∙3∙4から最も適当なものを一つ選びなさい。

      近頃、テレビのコマーシャルを見て、思わず笑ってしまったの(注1)は、あるドリング剤の宣伝だった。

     電車の席で居眠りをしている若い女性が、次第に隣の男の肩にもたれ始め、ついには膝の上に倒れこんでしまう(注2)。いささかオーバーだが、よく見かける風景である。もうひとつは、い男がつり革につかまりながら、これまた居眠りしている。そして、ときどき、膝をガクン、ガクンと折りながらも、努力でつり革にすがりついているシーンだ。

     問題のコマーシャル・メッセージは、そのあとにでてくる、若い男の顔が大うつしになり、ドリンク剤を手にしながら、こう言うのである。

      「結構きますよ!」

( ① )なら、誰でもすぐわかる。つまり、大分お疲れのようですが、これを飲めば「結

構きますよ」という宣伝ある。「きます」というのは、この場合、「効きます」(注3)と同義だが、それを「きます」と言ったところに、この文句の狙いがある。というのは、この「きます」あるいは「くる」という動詞は、たんに「効果がある」というより、「もっと激しく、ときには衝撃的に作用する」というニュアンスを持っているからであ

る。(中略)それはともかく、私が興をひかれたのは「くる」のほうではなくて、その上につ(注4)られた「結構」という副詞である。日本人なら、それで充分通じるのだが、さて、これを外国語に翻訳するとなると、どう言い換えたらいいのだろう。そもそも、「結構」とは、それこそ、結構さまぎまな意味をあわせもっているのである。名詞の用法となれば、まるで違った意味さえいくつもみられるし、副詞的な使い方でも、じつにさまざまな含みがある。

     では、この場合の「結構」は、どうなのか、これも解釈しだいで、どうとも受け取れるが、たぶん、こうなのであろう。

「あなたは疲れている。まあ、これを飲んでごらんなさい。あなたが予想している以上に効果がありますよ。だまされたと思って、ためしてごらんなさい」

これだけの意味が、たった六字で表現されているわけである。とすれば、「結構」の威力た

るや、たいへんなものと言わねばなるまい。

ここで大事なのは、「予想している以上に」という点である。(中略)日本人には日本人な

りの尺度がある。その尺度は、私には、他の民族よりも、はるかに控え目のように思われる。

(注5)

別言するなら、日本人は概して悲観的であり、ものごとに過度の期待を持とうとしない、ということだ。なぜなのだろう。期待が裏切られるのを極度に恐れるからである、はじめから期待していなければ、結果が悪くてもあきらめがつく。反対に、結果がよければ、それだけ喜びも大きい。要するに、日本人は、失意や絶望に対して、たいへん臆病なのである。

(森本哲郎『日本語根ほり葉ほり』新潮文庫による、一部改)

(注1)ドリンク剤:体調をよくして、元気が出るように飲む飲み物

(注2)いささか:少し

(注3)同義:同じ意昧

(注4)輿をひかれる:おもしろさを感じる

(注5)尺度:何かを考えたり感じたりするとき、頭や心の中にある基準になるもの

問1 ( ① )に入るものは何か。 1

1 疲れている人 2 日本人 3 人間 4 外国人

問2 ②「この文句の狙い」とあるが、そのねらいとはなにか。 2

1 「効きます」でも「きます」でも意味がわかるということ

2 「効きます」より「きます」と言うほうが日本人には伝わるということ

3 「きます」より「効きます」と言うほうが日本人には伝わるということ

4 「効きます」と「きます」の意味は同じだということ

問3 ③「結構」という言葉は、ここではどんな意味を持っていると筆者は考えているか。 3

1 とてもいい 2 予想以上に 3 満足な 4 たいへんな

問4 ④「たいへんなものと言わねばなるまい」とあるが、どうしてたいへんなものなのか。 4

1 たった六字で「予想している以上に効果があります。だまされたと思って、ためしてみて」ということを伝えているから

2 たった六字で名詞の用法や副詞的な使い方やさまざまな意味が含まれている言葉だから

3 たった六字で日本人には通じるが、外国語に翻訳するのはとてもむずかしい言葉だから

4 たった六字で「もっと激しく、ときには衝撃的に作用する」という意味を日本人に伝えてしまうから

問5 ⑤「日本人なりの尺度がある」とあるが、何に対する尺度か。 5

1 言葉に対して 2 ためすということに対して

3 裏切るということに対して 4 テレビコマーシャルに対して

問6 筆者がこの文章で一番言いたいと思われるものはどれか。 6

1 日本人の期待に対する尺度は控え目である。それが言葉にもよくあらわれている。

2 日本人は疲れている。だからドリンク剤に使われる言葉も重要だ。

3 日本語は一つの言葉にいろいろ意味がある。だから翻訳するのはむずかしい。

4 日本人は「きます」という言葉が好きだ。だからコマーシャルにも使われている。

問題Ⅱ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1∙2∙3∙4から一つ選びなさい。

(1)人間は成長するにしたがい、何度も皮をむいて新しくなる。

この脱皮をさせてくれる助けはいろいろあるが、本はその大きなきっかけの一つである。あなたがある本と巡り会って、その中にある一つの言葉が、何か心にかかりながら、そのときは過ぎてしまう。何年かたってふと思い出し、「そうか、そういうことだったのか、ほんとだ、あの著者のいいたかったのは、こういうことなんだな。」とわかる、そのとき、あなたは

一つの脱皮を成し遂げる。そういうことが何度もいろんな本で行われると、その蓄積は次第に厚く深くなってゆくだろう。人生経験を積み重ね、それを裏打ちして自分にプラスしてゆくには、どうしても読書が必要になる。

( ② )、言葉をたくさん知ることが望ましい。わたしたちは、言葉を使って考えを組み立てる。積み木の数は、なるべくたくさんでなければならない。さまざまな形のものもしい。本を読むことで、それらは幾つもできる気がする。口下手で、言葉をすぐ唇に上せられない(若いときはそういうことが多い)人も、頭の中に言葉がひしめいている。それでよいのだ。(田辺聖子『読むことからの出発』講談社現代新書より)

問1  ①「そういうこと」とは何か。 7

1 ある本に巡り会ってその中の言葉が心にかかって、あるときふと思い出したこと

2 ある本の中の心にかかった言葉が何年か後に理解でき、成長したこと

3 人生でいろいろな経験をしながら、何度も脱皮したこと

4 若いときに口下手だった人が年をとって話せるようになったこと

問2  ( ② )に入ることばはどれか。 8

1 とにかく  2 ところが  3 それでも  4 しかしながら

問3  ③「積み木」はこの文では何のことか。 9

1 おもちゃ  2 読書  3 人生経験  4 言葉

(2)人間にとってもっと困難なのは緩慢な変化の累積の結果が起こる事態を予測し、

これに対応することである。環境破壊、人口爆発、食糧不足は人類の破滅に向かって緩

①慢な歩みを続けている。地球環境問題の第一人者による本書は、緩慢な変化がいままさに切迫した危機に転化しようとしていることを明快に説いている。 現在世界では毎年九千万人の人口が増えているが、食糧生産は頭打ちの状態である。人口増や都市化にとる耕地の減少、森林の開発による水資源の減耗、土壌の浸食など食糧をめぐる環境は悪化の一途をたどっている。品種改良や肥料の開発による増産効果も現在は期待できない。

   一方、先進国で豊かな生活を送る人間にとってはこれらの変化は具体的急。時折アフリカの飢餓の悲劇が取り上げられるが、緊急援助を行うことでとりあえず危機を回避したような気になって、それ以上は新聞でも報道されなくなる。しかし、こうした変化がこのまま続けば食糧需給は逼迫し、食糧価格の上昇は世界の政治経済に大きな緊張を生むことは必死である。食糧問題は五十五億人の人間と、人間の依存する自然システム、資源との間の関係が悪化していることの表れだと著者は指摘する。われわれは人類史上の未知の領域に突入し生存か破壊かの選択を迫られているのである。

問1 ①「これ」とは、ここで何を指すか。 10 

1 環境破壊、人口爆発、食糧不足 2 緩慢な変化

3 緩慢な変化の累積の結果 4 緩慢な変化の累積の結果が起こる事態

問2 ②「これらの変化」とは、どのような変化か。 11

1 現在世界では毎年九千万人の人口が増えているが、食糧生産は頭打ちの状態になる  

2 人口増や都市化にとる耕地の減少、森林の開発による水資源の減耗、土壌の浸食など

3 品種改良や肥料の開発による増産効果も現在は期待できない

4 アフリカの飢餓の悲劇

問3 筆者がこの文章で一番に言いことは次のどれか。 12

1 われわれは生存か破壊かの選択を迫られている

2 緩慢な変化がいままさに切迫した危機に転化しようとしていること

3 食糧問題は五十五億人の人間と、人間の依存する自然システム、資源との間の関係が悪化しているのを反映していること

4 緩慢な変化がこのまま続けば、食糧危機は世界の政治経済に大きな緊張を生むほどの切迫した危機に転化しようとしていること

問4 作者がこの文章を書く第一目的は何か。 13

1 食糧問題は五十五億人の人間と、人間の依存する自然システム、資源との間の関係が悪化していることの表れだと指摘する

2 この本を書いた目的を説明する

3 この本の宗旨を説明して皆さんにこの本を推薦する

4 われわれは人類史上の未知の領域に突入し生存か破壊かの選択を迫られていることを強調する

(3)喫茶店の窓越しに見える仲のよさそうな女子高生二人。何の気なく二人を見ているとアレアレ不思議な現象が……。一人がテーブルに両肘をつけば( ① )、一人がコーヒーカップを持てば( ① )、と言う具合に二人の動作が似てくるのではないか。

こんな光景を目撃した経験はないだろうか?

      わざわざまねをしているわけでもないのに、会話に熱中してくると知らず知らずに相手と同じポーズをとってしまうことを、心理学では「姿勢反響」と呼ぶ。なぜこうが起こるかといえば、社会的地位が同じであると言うことを確認しているのである。つまり、同じようなくつろぎや緊張のポーズをとることで、「私はあなたとまったく同じですよ」とアピールしているのだ。それを受け取った相手は無意識のうちに気分がよくなり、更に会話も弾むのである。

問1 ( ① )には同じ言葉が入ります。適当なものを一つ選びなさい。 14

  1 他人も   2 一人は    3 もう一方も   4 二人とも

問2 筆者は②「姿勢反響」はどんなことの現れだと言っているか。最も適当なものを一つ選びなさい。

15

1 「私はくつろいでいますよ」と言うこと

2 「私はあなたとまったく同じですよ」と言うこと

3 「私はあなたといると気分がいいですよ」と言うこと

4 「私はあなたと同じアピールをしていますよ」と言うこと

問題Ⅲ 次の(1)から(5)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1∙2∙3∙4から一つ選びなさい。

(1)むき出しの好奇心にブレーキをかけて、はっきり「知らない」と言えず、そして、それを恥ずかしい、と思うようになるのは、それだけ自我意識が確立した、ということに他ならないのだから、(  )、それを悪いことだ、とは思わない。しかし、知りたいと言う欲求を抑えて、知ったかぶりをする、と言うのは人生の生き方として、大きなマイナスなのではないか。頭の中には、まだいくらでも情報入る余地がある。好奇心にブレーキをかけるのは、決して懸命なことではないのだ。

【問い】 (  )にはどんな言葉が入るか。 16
 1 さっぱり    2 一概に    3 はたして    4 必ず

(2)「太田さん、 変わりませんね 」

(中略)、四年ぶりにホテルのティー·ルームでお会いした編集者のAさんからそのようにいわれたとき、わたしはみた目のことをいわれたのだと思って、自然ににっこりした。 

「Aさんも、お変わりありませんわ」

ダーク·グレイのスマートな背広姿は、四年前と変わりがなかったが、その髪にはいくらか白いものが目立つようになったなと思いながらそういったのである。

「いや、ちょうど十五分、遅刻したところがですよ。」

Aさんは眼鏡の奥の眼をいたずらっ子の少年のように、わざと大きくしながら言われた…

(太田治子「気ままなお弁当」)

【問い】 「変わりませんね」とあるが、Aさんは何が変わらないと言ったのか。 17

1 人と会うときは「お変わりありませんね」と言うこと

2 約束の時間にいつもちょうど十五分だけ遅刻するくせ

3 四年前に会ったときの見た目と今回会ったときの見た目

4 人と会うときはいつも外観ばかり気にするくせ

(3)私が書く小説には、しばしばサラリーマンの主人公が登場する。したがって、小説の舞台も、会社や家庭であることが多い。しかし、作家仲間や出版社の人達にも信じられないといった顔をされるのだが、実は、わたしには家庭を持った経験もなければ、会社員生活をした経験もない、全く実際の経験がないことを、さもよく知っているかのように書く。よくそんなことができると 怒られそうだか、そこは会社員の友人たちから得る情報と、わたし自身の想像力とで輔っているというわけである。

【問い】 だれが「怒られそう」なのか。 18

1 筆者 2 作家仲間や出版関係者たち

3 会社員の友人たち 4 読者

(4)科学者という言葉を聞くと、普通の人ではとても考えられないような難しいことばかり研究している人だと思われがちだ。もちろん、専門的な知識がなければ科学の研究はできないでしょう。しかし、科学に研究の出発点は、私たちが普段あたりまえに思っていることがらについて、それがあたりまえかどうか考え直すことにあるのです。それができたら、その人は科学者になる第一歩を踏み出したと言えるかもしれません。

【問い】 「それ」は、何を指しているか。 19

1 難しいことばかり研究していること 2 専門的な知識を持つこと

3 あたりまえのことを考え直すこと 4 ふつうのひとがふだん考えること

(5)朝の九時に仕事を初め、夕方の六時には終えるという習慣を持つようになって三年ほどになる。別に深い思いがあってのことではなく、ただの気まぐれから普通の会社勤めをしている人と同じリズムで暮らすようになっただけなのだ。しかし、一度そのようにしてみると、それはそれなりに楽しいもので、六時に椅子から立ち上がり、ラジオのスイッチを入れ、ぼんやりと窓の外を眺めながら、さて今夜はどうしよう、と考える気分はなかなか悪くないものだった。

(沢木耕太郎 「象が空を」より)

【問い】 この文章から、作者の職業は何だろう。 20

  1 サラリーマン   2 大学教授     3 農業    4 文筆家(作家)